パイの歴史

お知らせ

皆様こんにちは。今回は、知られざるパイの歴史をご紹介します。
これを読めばパイのことがもっと好きになるはずです!

紀元前12世紀ごろ 
パイの始まりエジプト
古代エジプト・テーベの国王ラムセス三世の宮殿壁画に層をなすパンの模様が描かれてお り、現在のパイにあたるものが食べられていたと推測されています。

5~14世紀ごろ
パイは便利の道具扱い
何百年もの間、パイは食材を入れて窯で焼くことができる唯一の耐熱性容器して活躍していました。また、持ち運びできる収納ボックスや空気を遮断する保存容器として使用されていたようです。

パイはカササギという意味!?
パイという言葉が初めて登場したのは、ヨークシャーにある修道院の出納表の記録から。名前の由来は定かではありませんが、当時、パイの中身は種々雑多な寄せ集めであることが多く、ガラクタを拾い集めて作る鳥の「カササギ(magpieまたはpie)」の巣に似ていることが由来だそう。

ヨーロッパで隆盛
小麦栽培や家畜飼育の生活が中心だった当時、現在の形に近いパイが誕生。巨大なベイクミートやパイは長時間ゆっくり火を通す必要があったため、燃料資源が豊富にある北ヨーロッパで様々な種類のパイが生まれました。

14世紀~16世紀半ば頃
華やかなパイ登場
この頃の北イタリアでは、パイ作りに必要なバターや良質な小麦などの材料が揃い、芸術や文化の発展により豊富な財力を投じることができたため、今日私たちが楽しんでいるような華麗な菓子パンなどが目覚しい成長を遂げました。

19世紀以降
パイは世界中で食べられるように
イギリスの裕福層家庭でパイは日常的に食べられるようになり、第二次世界大戦後には一般家庭に広まりました。このようにパイは北ヨーロッパ中心に進化し、やがてはアメリカやオーストラリア、そしてアジア各国へ伝わり、独自の発展を遂げています。

こんなにも昔から存在していたパイ。今も様々な変化を遂げて愛されています。

【参考文献】ジャネット・クラーソン『パイの歴史物語』2013年株式会社原書房、p20~43※パイの歴史については諸説あります。