子供たちに美味しく野菜を食べてもらいたい 『lecase』南 信吾シェフインタビュー

お知らせ

奈良県・奈良市にあるイタリア語で家を表す「レ・カーセ」は手間暇をかけ、素材の味を活かしたキッシュの専門店。
「キッシュの概念が変わる」と言っても過言ではない、こだわりが詰まったレ・カーセでしか食べられないキッシュをご紹介します。

■子供たちに美味しく野菜を食べてもらいたい
–なぜキッシュ専門店を開業されたのですか?
30歳で料理修業のためイタリアへ行き、その後独立し、レストランを立ち上げました。
日本へ戻り、教会で手伝いをしていた時に、「子どもたちに栄養価が高く身体に良いおやつを食べさせたい」というお母さんたちの声をたくさん聞きました。そこで、手軽に美味しく野菜を食べられるキッシュを作り始めたのがはじまり。素材にこだわり、バリエーション豊富なキッシュの店をつくろうと思い立ちました。

■食べ飽きない工夫
–レ・カーセのこだわりは?
野菜本来の味を味わえるようにしていることです。そのため、できるだけ有機野菜や地元の素材を使っています。また、卵液には味をほとんどつけず、チーズを使っていないことも特徴です。チーズの味が強すぎると味が同じになってしまいがち。素材の味を楽しめるキッシュを作っています。

そして、食べ飽きないよう工夫もしています。人は一口食べたときに少し塩味をかんじると美味しく感じます。そのため食べたときにはやや塩味を感じるように、食べ進めていくと塩味を抑え、あっさり飽きずに食べられるように研究を重ね、調整しています。

–サクサク食感のレ・カーセならではの生地について教えてください。
全粒粉、ライ麦、発酵バターを使用しザクザクとした食感の「タルト生地」と「パイ生地」の2種類を素材によってどちらを使うのか考えています。パイ生地は折りが甘いのでサクサク食感を感じられます。また早く冷やすことを意識することで水分移行の軽減に努めています。

 

左:リピート率ナンバーワン。パイ生地の煮穴子とごぼうのキッシュ
右:旬の野菜がたっぷり。秋の味覚とゴルゴンゾーラのキッシュ

–今後の展望を教えてください
昨今、コロナの影響もありオンラインストアでの売れ行きも好調です。お店に来られなくてもレ・カーセのキッシュを食べていただき、キッシュをもっとたくさんの方々に知ってほしいと思っています。

キッシュ専門店 レ・カーセ
電話番号 0742-26-8707
【URL】https://www.quicheteria-lecase.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/quicheteria_lecase/

Chef profile

南信吾シェフ
イタリア修行ごイタリア料理店を経て独立。
2011年12月にイタリア語で家を表すキッシュ専門店「レ・カーセ」をオープン。