基本のパイ生地Vol.1 パート・フィユタージュ

お知らせ

皆さま、こんにちは。
今日は「面白い」パイのお話。

これまで様々なパイをご紹介してきましたが、 改めてパイの基本をしっかりと学んでいきたいと思います。
パイは作り方の違いにより、パート・フィユタージュとパート・ブリゼの2つが代表的です。
今回は基本ながらも本格的な「パート・フィユタージュ」を詳しく解説します。

●パート・フィユタージュとは
小麦粉、油脂、塩、水を混ぜて作った生地に、 シート状の油脂を包んで伸ばし、数回折ったパイ生地のことです。
製法からまたの名を「折りパイ」ともいいます。
フランス語でfeuille(フイユ)は「葉」を意味し、葉っぱのように薄く、 繊細な層に仕上がることが語源になっているそうです。
その特徴的な層は、加熱することで薄く重なった生地と油脂の間にできる隙間が、 蒸発した水分により持ち上げられることで作り出されます。

●キホンの作り方
1.準備
小麦粉、練りこみ用油脂、水、塩、シート状の折り込み用油脂を用意し、冷蔵庫で冷やしておきます。

2.混ぜる+レスト
ミキサーに小麦粉と練りこみ用油脂、水、塩を入れ、耳たぶくらいの柔らかさになるまで練ります。
軽く捏ねながら丸め、冷蔵庫で30~60分レストさせます。

3.折り込み
生地を四角に伸ばしたら、折り込み用油脂を生地の真ん中に置き、きっちりと閉じます。
長方形に伸ばし、4つ折り→3つ折り→4つ折り→3つ折りを繰り返せば、144層の折りパイの出来上がり!

●パート・フィユタージュにぴったりのメニュー
前菜:パイカナッペ
軽い食感なので後の料理 に響きにくく、前菜に最適です 。

スープ:クラムチャウダーポットパイ
美しく簡単に崩れ、とろみのあるスープとよく絡まります。

メイン:ローストポークのパイ包み焼き
包みパイの要でもある断面を特有の繊細な層が、華やかに演出します。

デザート:苺のミルフィーユ
サクサクとした口当たりの折りパイと濃厚クリームがマッチします。

いかがでしたか?
改めてみると意外と知らないことがあったり、新たな発見を見つけることができますよね。
また、パート・ブリゼも特集したいと思いますのでお楽しみに★